最近のパソコンやスマートフォンでは,Javaで開発した
アプリケーションソフトウェアがはじめから動作するようになっている
場合が多いです.
これは,「JRE」(Java Runtime Environment)と呼ばれる
一連のソフトウェア群がそのPCやスマホにインストールされていることによります.
JREがインストールされているコンピュータではJavaで作ったアプリが動作しますが,
Javaでプログラムを開発するには,JREとは別に「JDK」(Java Development Kit)
と呼ばれるソフトウェア群をインストールする必要があります.
※ AppleのMac OS Xの場合は,開発ツールXcodeをインストールすると
Java言語による開発が可能になります.
Windowsの場合,JDKのインストーラをダウンロードすると下のようなアイコンの
ファイルとして確認できます.
JDKのインストーラのアイコン |
このインストーラを起動してインストール作業が完了すると,システムドライブの
「Program Files」フォルダの中の「Java」フォルダの下に「jdk(バージョン番号)」
のフォルダが作られ,その中に必要なソフトウェア群が格納されます.(下の例を参照)
例. JDKがインストールされたフォルダ |
※ 「jdk(バージョン番号)」のフォルダの中に更に「bin」というフォルダがありますが,
この中にJava言語のコンパイルに必要なコマンドが格納されています.「コマンドサーチパス」の
設定を行う際にこのフォルダの位置が重要な設定項目になります.上の例ではJavaのコマンドの
フォルダは "C:¥Program Files¥Java¥jdk1.7.0_25¥bin" で,これをコマンドサーチパスに
加えます.詳しくは本サイト「学んでおくべき基礎知識」の「コマンドとは?」の「設定など」を
を参照してください.
Javaで開発したアプリはCPUアーキテクチャやOSが異なるPCの上で
そのまま動作します.
でもこれは少し考えると不思議なことです.
普通はCPUアーキテクチャやOSが異なれば対象の実行環境に合わせて
ソースプログラムをコンパイルし直す必要があります.
Java固有の事情として,特定のアーキテクチャーやOSを
対象としないということがあります.
Javaで作成したプログラムはJVM(Java Virtual Machine)と呼ばれる
仮想的な計算機の上で実行されます.
JVM自体はソフトウェアであり,実際に存在するCPUやOS用のものが作られています.
つまりJVMさえインストールしてしまえば,どんなCPUやOSの上でも同一のJavaアプリが
動作するというわけです.