JavaFX GUIアプリ構築入門

マニュアルをまとめつつあります.)
 
JavaFXによるGUIアプリ構築の入門です.

【基本1】
・ JavaFXアプリは Application クラスの拡張クラスとして作成する.
・ mainの中で launch メソッドを呼び出すことでGUIアプリが開始する.
・ launchメソッドは start メソッドを呼び出す.startメソッドの中で具体的にGUIを構築する.

サンプルプログラム:
 サンプルプログラム “JavaFXApplicationSample1.java” を次に示します.これは非常に単純なGUIアプリのサンプルで,「”Say ‘Hello World'”」ボタンをクリックすると “Hello World!” を標準出力(コマンド画面)に表示するだけです.

1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
import javafx.application.Application;
import javafx.event.ActionEvent;
import javafx.event.EventHandler;
import javafx.scene.Scene;
import javafx.scene.control.Button;
import javafx.scene.layout.StackPane;
import javafx.stage.Stage;
 
public class JavaFXApplicationSample1 extends Application {
 
    @Override
    public void start(Stage primaryStage) {
        Button btn = new Button();
        btn.setText("Say 'Hello World'");
        btn.setOnAction(new EventHandler<ActionEvent>() {
 
            @Override
            public void handle(ActionEvent event) {
                System.out.println("Hello World!");
            }
        });
 
        StackPane root = new StackPane();
        root.getChildren().add(btn);
 
        Scene scene = new Scene(root, 300, 250);
 
        primaryStage.setTitle("Hello World!");
        primaryStage.setScene(scene);
        primaryStage.show();
    }
 
    public static void main(String[] args) {
        launch(args);
    }
 
}

これをコンパイルして実行した例を次に示します.
JavaFXApplicationSample1_exe
 
サンプル “JavaFXApplicationSample1.java” でのGUI構築の流れ:
 GUIのインスタンスは Pane (ペイン)と呼ばれる「台紙」のようなものの上に取り付けて行きます.Paneには特徴がそれぞれ異なる複数のクラスがあり,例のプログラムでは StackPane というクラスのインスタンス “root” を生成して,それをGUIの「台紙」にしています.また複数のPaneを階層構造で管理することができます.
 
 例のプログラムでは root に対して予め生成しておいたボタン “btn” を下位のオブジェクトとして登録して取り付けています.ボタンにイベントを登録するために setOnAction メソッドを使用しています.
 
 
————————————————————————-
【JavaFXアプリ構築の考え方】
 JavaFXアプリは Stage の上に構築される世界です.すなわち,Stage の上にウィンドウとなる Pane オブジェクトを配置して,それをアプリのGUIとします.

 Stage は Pane オブジェクト毎に設置します.すなわち,複数の Pane オブジェクトを用いる場合は,そのオブジェクト毎に Stage を生成し,それらを最初の Stage の配下に配置します.(initOwnerメソッドを使って Stage の上下関係を結びます)
 
Paneオブジェクトの配下に Controlls(GUI部品群)を配置する空間が Scene です.Scene オブジェクトは Pane オブジェクト毎に生成します.
 
あとは,Pane オブジェクトに必要なコントロール(GUI部品)群を登録します.
このようにしてGUI世界ができあがります.
 
このようなGUI構築作業を start メソッドの中に記述するわけです.
 
————————————————————————-
【特徴的な Pane】
● Accordion
Accordion
 
● ScrollPane
ScrollPane
 
● SplitPane(水平)
SplitPane_H
 
● SplitPane(垂直)
SplitPane_V
 
● TabPane
TabPane
 
 
——————————————————-
FXMLアプリケーション構築例(NetBeans IDE & Java FX Scene Builder)
 画像ビューワ(複数ウィンドウを持つアプリ)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)