Q. 平成27年春期問11 解説お願いします.
A. 了解です.
問題文:
次の条件で,製品Xを製造する。部品Y,部品Zの歩留りが表のとおりであるとき,製品Xを300個製造するために必要な部品Yの原材料投入量aは何kgか。ここで,製品Xの歩留りは100%で,部品は全て新規に製造するものとする。
〔製品Xの製造条件〕
1個の組立て製品Xは,3個の部品Y及び1個の部品Zで構成されている。
部品Y及び部品Zは,それぞれの原材料から製造して用いる。
部品Y及び部品Zは,原材料1kgから1個製造することができる。
解説:
まず,言葉の意味から説明します.「歩留り」ですが,これは何かを生産する場合に重要な用語です.
どんな製品でも工場の生産ラインから出てきたものが全て正常なものであるとは限りません.つまり「不良品」が必ず混じっているわけです.「歩留り」は製造した製品の中に含まれる「正常な製品」の割合を意味します.例えば「10個製造した内で9個が正常」ならば「歩留り率は90%である」ということになります.
この問題では,材料1kgから部品が1個製造されるというわけで,600kgの材料から作られる部品Zは歩留り率が50%なので300個が正常な製品としてできあがるわけです.ここまでわかります?
更に問題文から読み取れることとして,部品Zに対して部品Yは3倍必要になることがわかります.(ついてきてます?)
ということは表のグレーの部分は「900個」となりますね (^^)
ということは,部品Yを作るのに必要な材料は1000kgとなりますね.なぜならば部品Yの歩留り率は90%(=0.9)なので,
1,000kg × 0.9 = 900個
となるからです.
Q. 平成25年秋期問12 解説お願いします.
A. 了解です.実はこの問題の相談は3回目です.
大人気の問題ですね(笑)
問題文:
ある資材を三つの工場A,B,Cに配分して,製品を生産している。資材の配分個数に応じた工場の利益は表のとおりである。合計4個の資材を工場に配分することによって得られる最大の利益は,何百万円か。
解説:
4個の資材をA,B,Cの3つの工場に分配する組み合わせを探すのは大変ですよね… (^^;)
ということは「そんなことをしてはいけない」わけです(笑)
表をよく見ると「工場Bが一番もうからない工場である」ということがわかります.この判断が重要なんです.
正直に全部探すというのはスマートではありません.「工場Bを無視する」というのがこの問題のキモです.
つまり,一番もうかるように工場A,Cに4個の資材を配分する組み合わせを探せば良いわけです.
これでどう?