「コンピュータ基礎Ⅱ」:09月23日

先週の授業でいただいた質問にお答えします.
 
■ 平成25年秋期12
問題文: “ある資材を三つの工場A,B,Cに配分して,製品を生産している。資材の配分個数に応じた工場の利益は表のとおりである。合計4個の資材を工場に配分することによって得られる最大の利益は,何百万円か。”

 
解説:
 全ての組み合わせを考えていると時間がなくなりますね.この問題の表をよく見てみると,B工場が一番利益が低いので「B工場は除外する」という決断をしましょう.こうするとA,Cの2つの工場に頼るだけでよくなりますので考えるのがラクになりますよ.あとは,目で見ながら暗算しながら4個の資材を配分する組み合わせを考えるわけです.
 結果として,A工場に3つ,C工場に1つの資材を配分すると,合計で10の利益が最大になることがわかります.
 
 
■ 平成23年特別10
問題文:“ある販売会社が扱っている商品の4月末の実在庫数が100個であり,5月10日までの受発注取引は表のとおりである。商品は発注目の5日後に入荷するものとし,販売会社と商品発注先の休日,及び前月以前の受発注取引を考えない場合,5月10日時点の引当可能在庫数は何個か。ここで,引当可能在庫数とは,その時点の在庫のうち引当可能な数量とする。”

 
解説:
 「受注」で在庫が減り,「発注」で在庫が増えるというのが基本ですね.注意すべきは,「発注してから実際に入荷するまでに5日のリードタイムがある」ということです.つまり,5月10日時点ではまだ5月7日発注分は入荷していないという点が重要です.
 
この条件で在庫の増減を考えると60個の在庫が残っていることになりますね.
 
 
■ 平成23年特別18
問題文:“A社の3年間の業績推移を示すグラフに関して,次の記述中のa,bに入れる字句の適切な組合せはどれか。
 売上高に対する,売上原価の比率は (a) 傾向,販売費及び一般管理費の比率は (b) 傾向である。”

 
解説:
 ちょっとややこしい問題ですね.しかもドットコムサイトの解説に一部誤りがありますね(笑).
まず,問題文に明に書かれていないこととして重要なポイントがあります.それは「販売費及び一般管理費を無視すれば,売上原価の比率が下がると営業利益率は上がる」という前提があります.当然ですよね.なぜなら「仕入れの費用が下がれば儲けが大きくなる」からです.
でもグラフを見ると営業利益率が下がっています(儲けが減少しています).ということは「販売費及び一般管理費が上がっている」ということが結論されます.
 
この問題の厄介なところは,前提知識を求めるところですね.問題文にかかれている内容のみでは判断しにくところですね.
 
 
■ 平成24年秋期79
問題文: “16進数のA3は10進数で幾らか。”
 
解説:
 A3というのを1文字ずつ見ましょう.
・Aは10進数でいうところの「10」→2進数の「1010」
・3は10進数でも「3」→2進数の「0011」
ということは「10100011」となります.ここで注意すべきことは「16進数は4ビットごとに考える」ことです.つまり,10進数の3は2進数にすると「11」となるわけですが,これを4ビット表現すると「0011」となるわけです.ここがワナですね(笑)
 
 
■ 平成21年秋期64
問題文:“8進数の55を16進数で表したものはどれか。”
 
解説:
 8進数の「55」を1文字ずつ見ます.すると,
・5は2進数の「101」
・5は2進数の「101」
です.これをつなげると「101101」ですね.さてこれを16進数にするには,右端から4ビットずつ区切ります.すなわち,
・「0010」→「2」
・「1101」→「13」→16進数の「D」
というわけで「2D」となります.

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