「ITパスポート試験に合格できる勉強法」を公開しました.
上記メニューを見て下さいね.
Q. あと100点くらいです… どんなふうに勉強したらいい?
A. もう少しで合格できるラインに立っていますね (^^)
500点台に入ったら,あと一歩という状態です.
ただ,ここで油断が起こりやすいのも事実です.(^^;)
「ITパスポート試験ドットコム」の単元別の過去問の目次ページに行きますと
過去の出題数が表示されています.そして出題数の多い単元の問題は点数を逃さないようにしてくださいね.
あと,やっぱり「中問」対策です.
「合格できる勉強法」みてくださいね.
次は過去問に関する具体的な相談です.
H25春期 問76 「共通鍵暗号方式の鍵数」
問.共通鍵暗号方式では通信の組合せごとに鍵が1個必要となる。例えばA-Dの4人が相互に通信を行う場合は,AB,AC,AD,BC,BD,CDの組合せの6個の鍵が必要である。8人が相互に通信を行うためには何個の鍵が必要か。
Q.「n人から2人を選択する組み合わせ」になるというのがわかりません…
A. まず,前提から.
暗号通信は,通信内容を暗号化(スクランブル)して,関係ない人に内容を見せないようにするという工夫です.そして,スクランブル(暗号化)したり,逆にスクランブルされた内容(暗号文)を元の内容(平文)に直す(復号)には「鍵データ」が必要になります.
今回の問題の前提は,共通鍵方式による暗号通信ですから,暗号化にも復号にも同じ鍵を使用します.また,この問題では「2者間の1対1の秘密の通信」ですから,とにかくペアになった組毎に1つの鍵が必要になります.つまり「2人だけの秘密」(笑)を実現するわけですから,1ペアに1鍵が必要というわけです.
問題文にあるように,4人から1ペア作るとすると「4人から2人を選び出す組み合わせ」になりますね.従いましてn人から1ペア作る場合は「n人から2人選び出す組み合わせ」になります.
(^o^)/
Q. 派遣契約,請負契約に関する著作権の所属の問題がよくわからない
A. これも簡単に前提を説明しましょう.最近は複数の会社が協力して1つの仕事をすることが多くなってきました.派遣,請負,委任など,いろいろな形で会社同士が契約を交わして協力関係を作ります.
ここで問題になってくることを大雑把に整理しますと,
1) 人間の所属先
2) 成果物や権利の所属先
ですね.
今回は,これにまつわる著作権の質問です.
著作権は,基本的には著作物を制作した側にあるということです.
たとえばA社がB社に委託(お願い)して,お金を払って,
アプリなどの開発をしてもらったとします.
この場合,アプリを作ったのはB社ですから,そのアプリの著作権はB社にあります.
「A社がお金を出したのに」です.
あと,誤解しやすいのが「派遣労働」です.
派遣労働は,あくまで派遣先の会社の「お手伝い」を有料でやるというのが基本です.
ですから,この場合の成果物の著作権は,派遣先の会社にあります.
わかります?
では,過去問「平成25年秋期 問1」を例にして考えましょう.
問.A社では新たなシステムの開発を予定している.
そのシステムの著作権をA社に帰属させるために必要なことだけを
全て挙げたものはどれか.ここで,著作権に関する特段の契約や取決めはない.
1) A社は開発の全てを委託する。
2) A社は開発を委託した会社と機密保持契約を締結する。
3) A社の社員と派遣社員によって開発する。
1),2)は「委託」です.従って基本的には,成果物(システム)の著作権は
委託先の会社にあります.2)にしても「機密保持契約」ですから著作権とは関係ありません.
というわけで,正しいのは 3)のみですね.
Q. アローダイアグラム教えてほしいです
A. アローダイアグラムは複雑なプロジェクトの進捗を管理するための重要な図表です.
特に重要な事柄が「クリティカルパス」で,プロジェクト遂行にかかる日数の一番大きな経路を意味します.
クリティカルパスを意識して,過去問やってみましょう.
「平成23年特別 問48」
図のアローダイアグラムにおいて,作業Bが3日遅れて完了した。全体の遅れを1日にするためには,どの作業を何日短縮すればよいか。
「平成22年春期 問35」
図のアローダイアグラムで,AからGに至る全体の作業日数に影響を与えないことを条件に,C→Fの作業の遅れは最大何日間まで許容できるか。
解説スライドを見てください.
■ 暗号についての解説スライドもアップしておきます.