前回の授業(第12回)相当の去年のビデオコンテンツを
https://youtu.be/toK0hi8GRks
で視聴できますので,復習に使ってください.
【第11回まとめテストで特に多かった質問】
問題文: 4台のHDDを使い,障害に備えるために,1台分の容量をパリティ情報の記録に使用するRAID5を構成する。1台のHDDの容量が500Gバイトのとき,実効データ容量はおよそ何バイトか。
解説: 意外に簡単ですよ.
500Gバイトのディスクが合計で4台分あるので,総容量は
500G×4 = 2000Gバイト
ですね.ここで「1台分がパリティ用」ということでデータの保存には使えないことが理解できていればOKです.(これがミソです)
すなわち
2000G-500G = 1500Gバイト = 1.5Tバイト
が答えとなります.
【第12回授業でいただいた質問・相談】
Q. 後期の授業はどんな感じになりますか?
A. 気になりますよね.
内容ですが,ひたすら受験問題に取り組みます.より具体的に言いますと,取り組み方,勉強のしかたに関する部分に重点を置きます.
授業の開催ペースですが,週に2回の開催ですので,後期学期の約半分の期間で授業が終わります.つまり,11月いっぱいでコンピュータ基礎2が終了します.
この期間にIパスに合格できなかった人は12月,1月にひたすら自力で勉強して頑張ってください.後期学期末である来年1月末日までに合格できれば成績に組み込むことができます.
Q. プログラミングが苦手にならないようにするにはどうすれば良いですか?
A. 悩む人が多い件ですね.
色々なポイントがあるとは思いますが,私の経験(実際に3校でプログラミング教えています)から特に気になるポイントを2つ述べてみたいと思います.
まず,とても表面的な注意点ですが,プログラムの文を正確にキーボードから入力できるかどうかという点があります.具体的には,
・全角文字と半角文字を混同していないか?
・括弧の種類を正しく使い分けているか?
・コンマとピリオド,あるいはコロンとセミコロンを混同していないか?
などなど… プログラミング言語は非常に厳格なものですので,少しの入力ミスも許されません.プログラミングの学びの初心者はまずこのような表面的な注意力を養うことに苦労します.
次の段階では,要件を満たすプログラムを自分で思いつけるようになることが求められます.初心者の方は,学校の授業で提示されたサンプルプログラムを動かすだけで精一杯という感じになると思いますが,「自分で思いつけるようになる」には,自力で演習をたくさんこなすことが必要になります.
以上が,私がプログラミングに入門したての人を指導する際に気をつけていることです.「入門したて」の段階では,上に書いたようなことで苦労すると思いますが,これをクリアできれば,後はかなり楽になって,プログラムを作ることが楽しくなってきますので頑張ってくださいませ.
Q. 漠然とした不安に襲われることがあります.(バイト関係とか)何か対策ありますか?
A. 重い相談ですね…
私の友人や,指導してきた学生さんたちの中にも心を病んだ人たちがいましたが,そんな人達のことは私個人としても辛い思い出になっています.
この件に関しては,心理・精神系のカウンセラーに相談するのが第一に重要なステップです.それを前提として,私から言えることを下に書いてみます.
1) 多すぎるスケジュールを抱え込まないこと.
2) 重過ぎる責任を抱え込まないこと.
3) 摂取する栄養のバランスに注意すること.
4) 日々,質の良い睡眠を取ること.
5) 精神・性格に問題のある人に極力近づかないこと.(厳しすぎる人にも要注意!)
以上のこと,どうぞご留意くださいませ.
あと,私個人が気をつけていることですが,「具体的な問題」と「気分」をできるだけ切り離すようにしています.例えば,いただいた相談の件で言いますと,アルバイト活動の上で何か問題があれば,その問題に関して極力具体的に考えることが重要です.つまり「…の場合は~しよう」「△△の場合は□□しよう」という風に淡々と思考することに集中して,不安や不快感の入り込む余地が無いようにするわけです.
幸運を祈っています.