授業後のフォロー:「コンピュータ基礎I」テクノロジ系2020年7月8日号

Q. ROMは読み取り専門だと動画内では紹介されていたのですが、テキストには書き換えもできるものがあると書いておりRAMとの違いがいまいち理解できませんでした。なのでもう少し詳しく知りたいのですが、試験のことを考えたら単純にRAMは電源を切るとデータが消えるが書き換え可能、ROMは電源が切れてもデータが残るが書き換え不可と覚えればいいのでしょうか。
A. 微妙なポイントですね.
「書き換えができるROM」などと言いますと語義に反するように感じますよね.何事にも必ず例外的な事例が存在するものでして,ROMの中にも例えば「EPROM」(Erasable Programmable ROM)というものがありまして,これは「初期化」が可能なROMと解釈します.では,直接的な書き換えはできないけれど,初期化可能なものとして「CD-RW」がありますが,これをROMと呼ぶことはあまりありません… なかなか一刀両断にはいかないものですね.
あと,「電源を切ることで内容が消えるか残るか」という判断基準はかなり良いものです.つまり,電源を切っても内容が失われないものをROMというわけです.この定義に従いますと,USBフラッシュメモリも一応「ROM」のカテゴリに入ります(本当です)が,「自由に書き換えができるROM」ということになってちょっと「?」となりますよね.
繰り返しになりますが「何事にも例外あり」とうことで,そういうものに関しては個別に覚えるしかありませんね.

Q. 動画内で先生がお話しされた単語については、線を引いてなどの指示がなくとも自分なりに引いたほうがいいのでしょうか。
Q. ブレード型サーバは、授業内で下線を引きませんでしたが、予想問題には出てきました。ITパスポートでの出題率は高いでしょうか。
A. そろそろ気になってきましたね.
ITパスポート試験に限らず,受験勉強のやり方として「過去問題から必要な知識を集める」というのが重要です.また,授業で取り上げた知識項目や教科書に書かれている内容の範囲外の事柄もITパスポート試験にはたくさん出てきます.
現実的な勉強方法においては,基礎知識を身につける「第一段階」と,直前対策の「第二段階」という2つの段階があると考えてください.その意味ではみなさんはまだ「第一段階」にあるわけでして,とりあえず授業内で申しました「用語チェック」「書き込み」に沿って勉強してください.次に,夏休みくらいからいよいよ「第二段階」に入ります.その段階になりますと,過去問題から用語や知識を収集して自分のノートにまとめるという作業が必要になります.つまり,前期の授業でチェックした用語や知識に加えて,過去問題から収集した用語や知識を統合して「戦力として十分な知識」を身につけるというわけです.
ご理解いただけましたでしょうか.

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