Q. ソフトウェアライフサイクルの問題が出たら意味が分からないので解けません。
A. 了解!
「ソフトウェアライフサイクル」というのは「ソフトウェア製品をゼロから作る流れ」だと考えてください.そしてこの流れは次のような5つのステップから成ります.
1.企画 2.要件定義 3.開発 4.運用 5.保守
段階を追って例を挙げて説明しましょう.
1.企画
これは作るべき「ソフトウェア製品の提案」をする段階です.まだ具体的な設計にはなっていません.
2.要件定義
いよいよ具体的な設計に入る段階でして,どんな機能を実現するかを詳細に1つ1つ列挙する段階です.だだし,まだ製品を作る段階ではありませんでして,プログラミングは次の段階です.
3.開発
実際にプログラミング言語を使用して製品のプログラムを構築する段階です.この段階で実物のソフトウェアが出来上がります.
4.運用
出来上がったソフトウェア製品を現場に導入して,使用する段階です.要するに「本番」です.
5.保守
これは要するに「メンテナンス」の段階です.ソフトウェア製品を実際に使ってみると,問題点や改善すべき点が見つかったりしますので,修正や改善をします.
いかがでしょうか.これで再度チャレンジしてみてください.
また相談くださいね.
Q.平成24年秋期第13問がわかりません。
A. 了解!
問題文:
戦略目標の達成状況を評価する指標には,目標達成のための手段を評価する先行指標と目標達成度を評価する結果指標の二つがある。戦略目標が”新規顧客の開拓”であるとき,先行指標と考えられるものはどれか。
ア.新規契約獲得率
イ.新規顧客数
ウ.見込み客訪問件数
エ.総顧客増加率
解説: この問題のキーワードは「KPI」(Key Performance Indicator)です.Iパストットコムの用語辞典では次のように説明されています.
「企業目標やビジネス戦略を実現するために、設定したビジネスプロセスの実施状況をモニタリングするために設定される指標のこと。」
ただこう説明されても,具体的にどんな指標なのかはわかりにくいですね.テキストやネットの解説情報を見てもいろんな指標が書いてあって,学生の立場ではまだ実感できないと思います.しかしこの問題では「先行指標と結果指標の二つがある」と言っていますのでこれは大きなヒントです.この2つを噛み砕いて表現すると,
先行指標:やろうとする前に参考にする何らかの情報(数値)
結果指標:やってみた結果から得られる何らかの情報(数値)
ということだと気づいてくださいね.この問題では,戦略目標が”新規顧客の開拓”であると言っていますので,先行指標としては「どのくらいたくさんお客さんが来てくれそうか?」を予想するための情報だと思ってください.とすると「お客さんになってくれそうな人の訪問件数」を見るとかなり参考になるということがわかります.
つまり「ウ.見込み客訪問件数」が答えとなるわけです.
いかが?