何と早いことに,もう授業の3分の1が終わりましたね.中盤戦の開始です.
Q. 自主トレでの質問失礼します。CCの「メールのコピーを送信する相手」「参考として読んでほしい相手」の意味がよくわかりません。
A. 電子メールの宛先の問題も割と出ますよね.
電子メールの宛先の扱いはIパスのみならず,実際に社会に出てから重要になってきますので,基本に立ち返ってお話します.
宛先の種類は基本的に次の3種類です.
1. To: 2. Cc: 3. Bcc:
まず「To:」ですが,これは主たる届け先(つまり本命の相手)のアドレスを書くところです.
電子メールは,もらった人(着信者)が見た場合にどのように表示されるかが重要なポイントでして,メール本文の上の方に「メールアドレスの表示」が出ます.そこを見ると「誰から誰に向けて送信されたか」がわかるようになっています.
すなわち,メールをもらった人(着信者)がその部分を見ると,「自分がどのような役割か」がわかります.「To:」の欄に自分のメールアドレスがある場合は,「自分が本命として受け取った」ということになります.
次に「Cc:」です.メールを受け取った人が,この欄に自分のアドレスを見つけると,「ついでに見ておいてくださいと言われた」という意味で了解します.例えば,会社で業務命令をメールで送信する場合などが顕著な例でして,自分が「To:」としてメールを受信した場合は「これは自分に対する命令だな」と了解するわけです.また自分が「Cc:」として受け取った場合は「自分は関係者として関与すればいいんだな」と了解するわけです.要するに「本命度」の違いですね.
最後に「Bcc:」ですが,これがちょっと微妙です…
メールを送る人が,相手の宛先アドレスをBcc:欄に書きますと,着信側の表示がちょっと不思議な感じになります.どういうことかというと,受け取った人のメール表示に自分のアドレスが見当たらないという形になります… 気持ち悪いですね (^^;)
つまり「あなたに送信したことをみんなに内緒にしておいてね」みたいなニュアンスになるわけです.わかります?
というわけで,Bcc:欄の使用には注意してくださいませ.ただし,メーリングリストみたいに「同報一斉メール」を送る場合は,着信側でメンバー全員のアドレスが表示されるのは問題がありますので,「同報一斉メール」を送る際はBcc:を使うのが一般的です.
さて,いかがでしょうか?
以上の解説を元にして,もう一度考えてみてくださいね.
再度の質問も歓迎します.
Q. 28年春78、解説を読んでもわからなかったため、宜しければ解説していただきたいです。
A. 了解!
問題文: ハブとルータを使用してPC1~4が相互に通信できるように構成したTCP/IPネットワークがある。ルータの各ポートに設定したIPアドレスが図のとおりであるとき,PC1に設定するデフォルトゲートウェイのIPアドレスとして,適切なものはどれか。
解説: まず,基礎知識の確認から.「ルータ」はLANのまとめ役のコンピュータでして,LAN内のコンピュータが,別のLANのコンピュータに対して通信する場合の拠点です.当然ですがルータは,自分が統括するLANの内部と外部を切り分けていまして,例えば図の左側のルータは,LAN1内部から見ると「192.168.1.1」というIPアドレスを持つコンピュータとして見えます.またこのルータは外側から見ると「192.168.5.1」というIPアドレスを持つコンピュータとして見えます.要するにルータは「内向けの顔」と「外向けの顔」の2つの顔を持っています.
さて本題ですが,PC1はLAN1に属していまして,よそのLANのコンピュータに通信する場合は自分のLAN(LAN1)のルータ(これがデフォルトゲートウェイです)に接続をお願いします.するとそのルータは別のLAN(LAN2)のルータに対して接続を要求します.ということは,PC1から見るとデフォルトゲートウェイは「左側のルータ」の「内向けの顔」になりますね.
というわけで「192.168.1.1」が答えとなります.
わかります?
Q. 集合のANDとORの違いが演習になるとごちゃごちゃになってしまいます。
A. なるほど…
これはもう基本に立ち返って理解するのが一番だと思います.
「AND」は直訳すると「そして」とか「と」ですよね.つまり「複数の条件を同時に満たす」ということを意味します.憶え方のコツとしては「複数の条件を同時に満たす」わけですから当然ですが「該当部分が小さくなる(厳しくなる)」ということになりますね.だから集合で言うと「共通部分」という「小さな部分」になるわけです.
これに対して「OR」は直訳すると「または」ですよね.つまり「複数の条件の内どれでも良い」ということになり「該当部分が大きくなる」(緩くなる)ます.だから集合で言うと「両方とも」という大きな部分になるわけです.
この憶え方いかが?
Q. 自分の人との付き合いが浅く、狭くていやになります・・・
A. そうですか…
「しっかりとした人付き合い」を身につけたい場合,色々な方法がありますよ.今回は1つのアプローチについて述べてみたいと思います.
それは「特定の目的を前提とする人付き合い」を強化してみる方法です.例えばクラブ/同好会活動とかアルバイト,ボランティア活動などを通して協力し合いながら関係を深めるやり方です.つまり特定の限られた内容のことに絞ってコミュニケーションを深めるやり方です.
だから,最初は「狭くて」いいんですよ.そのまま「深さ」を追求してみてください.「広さ」はその次の課題です.
とにかく「どうすれば相手が喜ぶか」「どうすれば感謝されるか」について取り組んでみてください.要するに「相手目線」ですね.ときには裏目に出て,嫌な思いをすることもありますが,工夫を継続してみてください.
人から好かれる存在になると後々やりやすくなります.