「コンピュータ基礎I」第3回

前回の授業でいただきました質問や相談におこたえします.
 
 
Q. 2進数の引き算がわからない!
A. すごく多かったです.この質問 (^^;)
 授業中では紙芝居だけ見ていただきまして,実際に問題は解いていませんね.そこで「例のビデオ」を見ていただいて復習していただきたいわけです.
 
特に違和感が大きいのが「上位の桁から借りてくる」という操作ですね.これに関しては自分の時間でビデオを再生して,停止しながら同じ作業を計算用紙の上でやってみてください.例のビデオの終盤には例題を挙げて問題を解く流れを載せていますので,これを「停止を入れながら」やってみてくださいね.
 
→ 2進数の引き算のビデオ
 
まずは「手を動かして」できるようになるまで訓練してください.
すると理解が後からついてきます.理解のためのヒントは「補数」です.
 
 
 
Q.「2バイトで何種類の文字が表現可能?」がわからない!
A. この質問も多かったですね.
 何回目かの授業では「文字コード」というものについて学びますので,そこでしっかり理解できると思いますが,要するに「最大でいくらまで表現できるか」という問題と同じであるわけです.
 
前回の授業では「10ビットの2進数で表現できる最大値は1,023」ということを示しました.今回の「2バイト」というのは16ビットのことですので,「2の16乗から1を引く」という計算で答えが出るわけですね.ただし今回の問題の場合は「何パターンの識別ができるか」という解釈になりますので0も含みます.それで「2の16乗」が答えになります.

→ 平成25年秋期 問76
 
 
 
Q. Webデザイナーとかデザイン系の仕事に就くにはどんな資格が良い? どんな授業取ると良い?
A. 将来のことを考えていますね.大変良いことですよ! (^^)
 Webデザイン系の仕事は実技の技能職ですから,実際の能力が重視されます.従いまして,取得する資格も大切だと思いますが,それよりも「何か成果物」を示せることがもっと重要です.
 
具体的な例を挙げますと…
・自分独自のWebコンテンツ作品を作って公開している
・在学中にWeb関連のアルバイトなどで実際に稼いでいた
・作品コンペなどに応募して入賞した
・etc.
というところでしょうか.
 
これらを成し遂げるには実際の技能を身につけることが必須となりますので,「資格もってます」と肩書を示すよりも信憑性が高くなります.
 
また,Web系の技術は書籍やインターネットサイトで情報がたくさん手に入りますので,授業で習うのを待つよりも,早速に作品作りの勉強と作品の試作を始めて,知識と技能が多少身についてきたらアルバイトを探すというのはどうでしょうか.応募できそうなコンペも探しましょう.
 
資格についてですが,厚生労働省が主導している「ウェブデザイン技能検定」が良いのではないかと思います.理由は「国家試験」(国家検定)だからです.
 
資格を選ぶ際の規準ですが,それを主催している団体の社会的認知度の高さが重要です.というわけで国家検定なら安心というわけです.
 
正体があまり知られていない団体が主催する「取りやすい資格」というのは,当然ですが高い評価は得られません.これもリサーチ能力の実習になりますので,「国家試験以外で良さそうな資格」をWeb検索を元にして探してみてください.この実習は「ウソの情報/安物の情報を自力で見抜く」トレーニングになりますよ.
実習1.ITポスポート試験を主催する「情報処理推進機構」とはどのような組織か調査せよ
実習2.ウェブデザイン技能検定を主催する「インターネットスキル認定普及協会」とはどのような組織か調査せよ.
実習3.ソフトウェア開発企業であるMicrosoftや,資格主催団体である「サーティファイ」が認定する資格の信憑性について調べよ.
実習4.社会的に評価が低いと思われる資格主催団体をいつくか挙げよ.
(笑;)
 
情報メディア学科の科目としては,当然ですがWeb関連の科目が全般的に良いですし,2年生から所属するゼミも,その方面をお勧めします.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)